井の中の蛙、海外をただ観る

主にイギリスドラマ。映画も好きです。ドラマで得た海外の知識、調べた小ネタなど。

トゥルース・オア・コンシクエンシーズ

トゥルース・オア・コンシクエンシーズは実在するのか?

「ドクター・フー」シーズン9エピソード7に出てきた、

ザイゴンに占領された町

トゥルース・オア・コンシクエンシーズ

Truth or Consequences

日本語に訳すと「真実をさもなくば罰を」。

こんな街の名前が実際に存在するのか?

 

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(google mapから)

存在するそうです。

 

アメリカ合衆国ニューメキシコ州南にあります。

温泉のある長閑なところで、リタイア層が多く住む街だそうです。

 

とはいえ「真実をさもなくば罰を」なんて仰々しい名前はどうしてつけられたのでしょうか。

 

名前の由来は?

時は1950年にさかのぼります。

その時、まだこの街は「HotSprings」といういかにも温泉が有名そうな平凡な名前でした。

また時を同じくして、あるラジオ番組がありました。

その番組名こそ「トゥルース・オア・コンシクエンシーズ」。

 

このラジオ番組はアメリカで当時一世を風靡したクイズ番組でした。

それまでのクイズ番組と違うのは、クイズに答えられなかったら罰が下る、というところ。

しかもこのクイズ番組で出題される問題は到底答えられそうもない難問で、

大抵は全ての回答者に罰が下ります。

その罰も様々で、恥ずかしい芸をさせられるものから、

音信不通の知人に再会させられるなど感動的なものまであったそうです。

 

このラジオ番組のある回で司会者が、

「この放送のあとに地名を『トゥルース・オア・コンシクエンシーズ』に改名した町で番組の放送を行なう」

と放送したところ、応募が殺到し、

当選した街が「HotSprings」

のちの「トゥルース・オア・コンシクエンシーズ」です。

 

その後、この番組の放送はこの街で行われ、

番組が終了した後も、司会者のラルフ・エドワーズはこの街に訪れ続けたそうです。

 

Truth or Consequencesの意味

「真実をさもなくば罰を」と話中では訳されていますが、

Consequencesの意味は

悪い結果、結末、成り行きという意味で

直接「罰」という意味はありません。

 

「さもなくば罰を」という訳は、

少しドラマチックな言い方かもしれないですね。

 

さすがに自分の住む街に「罰」なんて単語入っていたら

たとえ温泉があっても嫌ですよね。

 

実在しないタルマジスタン

ちなみにこの回でもう一つ出てくるザイゴンの占拠地タルマジスタン(Turmezistan)。

ドクター・フー内では中央アジアに位置する国と出てきますが、

世界地理を勉強したことのある方ならご存知の通り、

こんな名前の国は実在しません。

こっちの国の名前の方がいかにもありそうですけどね。